基本的にビジネスのシチュエーションで必ず行われるのは名刺交換。
そこで渡した名刺は受け取ってもらえるし、興味をもってもらえれば読んでもらえます。ですので、その名刺に何が書かれていて、どう表現されているかで、相手に与える印象が大きく異なります。そこで、自社のアピールをするのではなく、見た相手が自分にとって役立つのかどうかがわかり、こちらの強みを伝えることができ、そこから会話が膨らむきっかけを作ることができれば、名刺交換をするだけで、ビジネスに直結することも少なくありません。ビジネスの必須アイテムとも言える名刺。そろそろ名刺を見直した方がいいかもと感じつつある方、お客様目線に立った受注に繋がる名刺に作り変えたい方、営業力を強化したいとお考えの方の参考になれば幸いです。
お役に立てる対象者を明確にする
まず名刺をつくる前に、
あなたがお役に立てる対象者を明確にしましょう。
当たり前ですが、
ビジネスは相手からの依頼があって、
初めて成立しますので、
まずは貢献できる相手(悩み)を指名しましょう。
ここで1つ、誤解を恐れず申しますと、
名刺は会社名や名前を売ることではありません。
なぜなら、
相手側にとっては、
いきなり、会社名や名前が、
欲しいわけではないからです。
ですので、相手側にとって、
・自社にとってメリットがありそうか?
・何が得意な会社(人)なのか?
・何を依頼したらよい会社(人)なのか?
を伝える「価値交換のツール」として
捉えてみてください。
ということで、
具体的には、名刺の表面に、
・〇〇でお悩みの方へ
・〇〇でお困りの方へ
・〇〇をお考えの方へ など、
まずは、
「お役に立てる対象者」を明確にしましょう。
例えば、
■広告業であれば、
・「今の広告ではたしてよいのか?」
とお考えの経営者の方へ
■リラクゼーション業であれば、
・最近肩こり・腰痛でお悩みの方へ
・もみかえしの無い整体院をお探しの方へ
など、上記の例を参考に考えてみてください。
ベネフィットを明確にする
対象者を明確にしていただいたら、
その対象者が仮に依頼しようとした場合、
・どんなメリットが期待できそうか?
・どうなれそうか?
・どんなコトが待っているのか?
など、提供できる商品名・サービス名を
記載しておきましょう。
例えば、
■広告業であれば、
・お客様目線に立った
売れる広告の作り方を身に付けませんか?
■リラクゼーション業であれば、
・まずは、その肩こりの原因を
チェックしてみませんか?
など、上記の例を参考に考えてみてください。
肩書きを入れる
一般に「肩書き」と聞くと、
代表取締役や営業部長などの「役職名」や、
社会保険労務士などの
「資格名」をイメージしがちですが、
可能であれば、あなた自身が、
・何が得意なのか?
・何の専門分野なのか?
がわかるような「肩書き」を記載しましょう。
例えば、
■「整体師」ではなく、
→肩こり腰痛改善アドバイザー
■「社会保険労務士」だけではなく、
→助成金に強い社会保険労務士
■「中小企業診断士」だけではなく、
→融資に強い中小企業診断士
■「税理士」だけではなく、
→IT企業専門の税理士
■「代表取締役」だけではなく、
→代表取締役
外壁塗装職人歴30年
鈴木 一郎(仮名) など
・何が得意なのか?
・何で貢献できるのか?
がわかるように、記載しておきましょう。
営業力とは売り込む力ではなく、
「貢献する力」のことです。
この機会にあなたの名刺を
一度、客観的に見てみてください。
・営業力を強化したいとお考えの方
・そろそろ名刺を見直した方がいいかもと感じつつある方
・お客様目線に立った受注に繋がる名刺に作り変えたい方
の参考になれば幸いです。